十四行詩は、14行から成るヨーロッパの定型詩。ルネサンス期にイタリアで創始され、英語詩にも取り入れられ、代表的な詩形のひとつとなった。ソネット作家のなかで最も有名な人物は154篇のソネットを書いたウィリアム・シェイクスピアであろう。
でも、二十一世紀に生活している私たちはこの四百年前の詩形を書くのは、なかなか珍しい、その上、十四行詩の朗読会を聞くことがある人が殆どないでしょう。
ことつの試みとして、日本に活躍している文化活動家李永亮氏は昨年から、十四行詩を書き始め、zoom,文化ホールなど施設で朗読会をも行いました。このような小さい動きには何かの深い意味を持ってれるでしょうか?
企画の構成について作品数 今のところは36篇、一回の朗読会は12篇(約90分、作品の内容は、日本、欧州、中国など生活の出来事をテーマに)
言語 中国語 日本語の字幕
朗読者 中国の役者、テレビ、ラジオなどのキャスト、言葉の使い能力と表現力が優れるベテランの人たち。
解説者 呉敏 (日本慶応大学 中国語講師)
徐青(中国浙江大学副教授)
作品名など
髪の中の秘密
私の夏、私の夢
二人専用の有線電話
幸せはとてもシンプルだ
ある種の音
オムライスに愛を
7日間をください
小樽市でのセレナーデ
母からの手紙
一杯のタン麺
一人ためのステーション
ある俳優の自白 -- 大好きなコメディアンを偲んで
.......
例として 中国語
十四行诗《小樽城里的小夜曲》
作者 李永亮 诵读 王玫子
他写下的歌词,饱蘸着北国运河的雪水,
他谱写的旋律,闪耀着小樽街头的星光。
不是作曲家的他,却对音乐情有独钟,
一台老式的雅马哈伴他度过了寂寞与悲伤。
思念的歌曲写了一首又一首,欲唱还休,
只因他的她在八年前无奈地远走“它乡”。
清晨的小樽,宛如一位化了淡妆的少妇,
有一个可以终生思念的人,或许是最好的嘉奖。
他的歌声穿过黑夜,慢慢地飘向远方,
歌声里有甜蜜的回忆,也有悲哀的情殇。
如果歌声有生命,生命不就是这样一连串的回想吗?
他知道一切的一切,小樽的风铃四季叮咚,
他的她没有回来,也永远不会回来,
他只是把歌曲当做飞向天国的翅膀。
日本語
十四行詩≪小樽市でのセレナーデ≫
作者 李永亮 朗読 王玫子
北の運河の雪に濡れて、彼が書いた歌詞。
彼が作曲したメロディーは、小樽の街の星の光で輝く。
作曲家ではないが、音楽への情熱はある。
古いヤマハは、孤独と悲しみの中で彼に寄り添ってきた。
彼女への憧れを歌にし、何度でも歌いたくなる。
それは八年前、彼女が故郷を離れ、去っていった
朝の小樽は、薄化粧の若い女性のようだ。
一生想い続けられる人がいるということは、何よりのご褒美なのかもしれない。
小樽の歌声は、夜の帳の下をゆっくりと流れていく。
歌の中には甘い思い出もあれば、悲しい恋もある。
歌に命があるのなら、人生なんてフラッシュバックの連続ではないだろうか。
小樽の風鈴が四季折々に鳴り響く。
彼女はもう戻ってこないし、これからも戻ってこない。
彼は歌を翼にして天国へ飛んでいくだけなのだ
朗読会の風景
今までの実績:
2023.7.15 zoom,/2023.11.18 zoom/2024.4.11 中国文化センター/2024.6.30青山学院大学
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